中華と自作オーディオ記

気まぐれでオーディオの記事を書いています。

AK70 レビュー (音について)

今回は前回の続きとしてAK70の音について少し書いていきます。

ue900、DZX4+1、LZ-A3、noble3、se215などを使用。

 

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色々な所で言われている通り少しリスニング向きの音作りで、純粋に気持ちよく音楽を楽しめる音だなと感じました。

ですがじっくり聴くと音の立体感はそこまで無く、音の広がりもそれほどあるわけではない気がします。

ボリュームを絞っていくと音のバランスが崩れるといった事が無く、バランスをキープして下がってくれる為、小音量でも満足できる音を鳴らしてくれます。(まぁこれは同価格帯のdapでは当然の事ですが…)

 

dp-x1と比べてみて、

アンバランス

dp-x1で聴いていてAK70に切り替えると一聴して低音の量が増えたことが分かります。重低音の量が増えるというよりは浅めの低音の量が増える気がします。

また、全体的に音に色艶が感じられ滑らかで聞いていて非常に心地よいです。

音は硬めだ!というレビューも見かけますがそんな事は無いと思います。とても聴きやすく、安心して聴ける音だと思います。

あちこち尖っていて聴き疲れするなんて事は全くありません。

シンバルなどの音は繊細に、ボーカルは艶やかに、ベースやバスドラは自然に鳴らしてくれます。

 

逆にAK70からdp-x1に切り替えてみると、すっきりカッチリしていて、音が冷ためな印象をうけます。音の余韻や音場はDP-X1に軍配があがります。

最初は一瞬DP-X1の方が解像度高いな、なんて思いましたが聴き込むとそんな事はありませんでした。

じっくり聴きこむとak70は自然でdp-x1はデジタル臭く不自然かな?と思えてきます。

 

次にバランス

ak70のバランス接続はdp-x1程の変化は無いです。

dp-x1のバランス接続は明らかに音が立体的になり、ボーカルの後ろに空間が生まれ、低音も空気感がある物に変化します。

しかし、AK70は若干立体感が感じられるようになる点と、低音に少し力強さが加わるかなぁ、という点以外は大きな変化はあまり無いように感じます。

 

私はアンバランスはAK70、バランスはdp-x1が好みでした。

 

総じて

DAPとしての完成度が非常に高く、私個人の意見としては操作性、質感、音質、サイズなど様々な項目において普通に使う上で不満は無く、全ての項目が満足できる基準に収まっていると思います。

同じ価格帯だと、ここはいいけど何ここがダメ!といったような機種が多い中、AK70のようなバランスよくまとまっている機種はあまり無いと思います。

 

中古でAK70の購入を検討している方も多いと思います。AK70はAK100ll・AK120などより新しい機種ですし、バッテリーの劣化などは心配しなくても大丈夫でしょう。価格が下がってきている今、メインとしてもサブとしてもいい選択肢ではないでしょうか。

 

以上です。ありがとうございました。